2015年9月15日火曜日

シュートはヒザを使え、とかいうアドバイスたち

バスケットボールのシュートについて、
ヒザを使ってシュートを打て!というものがあります。

昔から使われてきた、どこかで聞いた、そして何度も見てきたフレーズです。

これでうまくいった人はどれくらいいるだろう。


ひざを使え、という言うのだから思いっきり屈伸をするように曲げ、そして伸ばすのか。

いやいや、ひざかっくん(分かりますか?)をされたときのように、かくっと曲げるんだ。

いやいやいや、それだと動きがロボットのようにぎこちないよ、もっとスムーズに。

いやーそんなにゆっくり動いたら、ディフェンスにブロックされちゃうよ。


。。。。


じゃあ、一体何が正解なのでしょうか。




スポーツの動きを説明するときに使われる、こうした言葉には注意が必要です。

僕自身、ヒザを使え、でシュートが上達した人間ではないので、
うまくいかない感覚はよく分かります。

その言葉にとらわれて、
その通り動こうとして、
最後はどう動いていいか分からなくなって、
結局ぐちゃぐちゃな動きになってしまう。
元より悪化したりして。



いいアドバイス(?)のはずが、人によってうまくいかないのには理由があります。

それは、使われるフレーズや言葉は、本当の動きを表しているものではないからです。

言っている本人の感覚を表しているものであって、
それが自分の動きに結びつく共通の感覚とは限らないのです。


アドバイスをくれた人とまったく同じ、もしくは似ている感覚を持っていたなら、
その言葉(感覚)が、一体実際にはどういった動きなのか理解できて、
また自分の動きとして再現できるのではないのかな、と思います。



実際の動きと感覚。


自分の声を録音して聞いてみると、自分が思っている声質とずいぶん違う、
ということは、誰でも1度は経験したことがある、
自分の感覚と客観的事実のズレのひとつではないでしょうか。

スポーツの動きとその時に感じる感覚もこれに似ているところがあります。

自分の動きを動画で撮って見てみると、自分では思ってもみなかった、
感じていなかった動きが映っていることがあるかもしれませんよね。



アドバイスやコツを受け取るプレーヤーが気をつけることは、

フレーズや言葉を鵜呑みにせずに、客観的にその動きを知ろうとすることだと思います。

そして、その動きを自分の体で再現しようと試行錯誤することが、
アドバイスを上達へと昇華させるコツなんじゃないかなーと思います。


注)
これを書いた後で、そういえば、百獣の王、武井壮さんが
そういうようなことを言っていたのを思い出しました。
Youtubeで逆立ちのコツとかスポーツ上達のコツ、とかお話をしているのものを
ずっと前に見ました。今回の記事は、言い方は違う(さらに分かりづらい)けど、
その考え方を僕の言葉で書いてみた、という感じになってしまいました。

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